[BMW miniの歴史(1959〜1970)5]:BMW miniについて

BMW miniの歴史(1959〜1970)5

 1968年式のライレー・エルフのMk3Miniの高い大衆性が元となり、異なる市場、ターゲットを意識した様々な派生モデルが誕生しました。

[ウーズレー・ホーネットとライレー・エルフ]
 1961年、ウーズレー・ホーネットとライレー・エルフが生産されました。

 トランク容積の拡大、フロントデザインの変更などを施されたライレー・エルフがより上級車として位置づけられました。

 両車の外見的な特徴としては、エルフはフロントグリルのグリル枠上部が太く、その部分にひし形のライレーのブルーダイヤモンドエンブレムが装飾されており、一方、ホーネットについてはは、プレーンを保ったグリル枠を持ち、その内部の縦枠上部に楕円状のウーズレーのイルミネーションエンブレムがつけられています。

 1952年以降のBMC時代、ウーズレーもライレーもバッジエンジニアリング車となっており、それまでは同等の外見を保ちつつ、性能(仕様)のみが異なっていましたが、このほーネットとエルフの両車については性能(仕様)を同等としつつ、外見が異なっています。ちなみに、ホーネットよりもエルフが高級であるとのイメージは、主に宣伝によって作られものだそうです。

・ウーズレー・ホーネット(Wolseley Hornet):1961-1969 生産台数:28,455台(ウーズレー)
・ライレー・エルフ(Riley Elf):1961-1969 生産台数:30,912台 (ライレー)

[モーリス・ミニ・トラベラーとオースチン・ミニ・カントリーマン]
 1961年〜1969年、モーリス・ミニ・トラベラー、オースチン・ミニ・カントリーマンが生産されました。  車種タイプは標準的な2ドアステーションワゴンですが、リア部に観音開きのドアが装備され、高級モデルでは車体後部フレームに木がはめ込まれています。