1970年代初頭にはブリティッシュ・レイランド社の所有ブランドとなっていましたが、その頃、Miniはその「顔」を変更しています。
フロントデザインを変更したモデルはミニクラブマンと呼ばれ、角ばった現代的なデザインでした。また、ミニクラブマンとともに、1275GTと呼ばれるモデルが旧ミニクーパーSの後継モデルとして計画されました。
また、カントリーマンとトラベラーの後継モデルとしてクラブマンエステートが発売されることとなりましたが、残念ながらこれらの新モデルは各方面から酷評されることになりました。
ただ、ブリティッシュ・レイランドは従来の1960年代デザインのMiniも引き続き生産し続けていましたが、このことはメーカー、ユーザ互いにとって幸運だったようです。
1971年、ミニクーパーのデザインライセンスを得たイタリアの自動車メーカーイノチェンティ社と、スペインのAuthi社は、それぞれイノチェンティ・ミニクーパー1300、Authi ミニクーパー1300という新モデルを生産、販売しました。
1970年代終わりには、イノチェンティ社はMiniのプラットフォームを元にしたハッチバックモデル(設計:ベルトーネ社)、イノチェンティ90とイノチェンティ120を導入ししました。 また、ベルトーネ社は1275ccターボエンジンを搭載したミニクーパーの同型車「イノチェンティ・デ・トマソ」も開発しました。