1994年、BMWはローバーグループを傘下に収めると同時に、新しい「MINI」の開発に着手しました。 当初は英国を拠点に、ROVER先導の形で新型MINIの開発が進められ、1997年には現在のMINIとほぼ同じ形の「NEW MINI」がジュネーブショウで一般に公開されました。
しかし、ROVERの慢性的な赤字体質は変わることはなく、BMWはROVERを切り離すことを決断しましたが、BMWにとって「MINI」のブランド力と小型車の開発技術は大きな魅力だったため、BMWはMINIは自社のグループに残す形をとりました。
そこでBMWは、ほぼ開発の終わっていたMINIの開発拠点をドイツに移し、使用「単位」を「インチ」から「mm」へ移行し、再設計を行うことにしました。 そして2001年、ROVER/BMWによって開発されたMINIの新型モデルが発表され、日本では3月2日をミニの日と名づけたBMWジャパンが2002年3月2日に新型モデルを発売しました。
また、設計デザイナーについては2002年7月からフェラーリマセラティグループのコンセプトデザイン担当役員を務め、現在はフィアットに在籍しているフランク・スティーブンソンが務めています。
エンジンについては、直列4気筒1600cc、通称「トライテックエンジン」(または「ペンタゴンエンジン」)が搭載されており、製造はBMWとクライスラー(現ダイムラークライスラー)の合弁会社トライテック(ブラジルに拠点を置く)が行っています。